引っ越しの時に宅配トランクルームを利用して、一時的に荷物を預ける方が増えています。
宅トラはベッドなどの大型荷物にも対応しているため、「引越しの時に利用できたら便利」と考える方は多いでしょう。
しかし、全ての宅配トランクルームが引越しに向いているわけではありません。
宅トラは引越し時に利用しやすいサービスなのでしょうか。
今回の記事では、宅トラを引越しに利用する方法について解説したいと思います。
結果から申し上げますと、宅トラは「最低保管期間6ヶ月」というルールがあるため、引っ越し時の一時的な保管には向いていません。
しかし、海外への引っ越しの時は、引っ越し後一定期間預けたい時には便利なサービスです。
その理由について詳しくご説明したいと思います。
宅トラが引っ越し時にお得な理由を理解しておくと、賢く活用することができるでしょう。
宅トラは引越しの時に利用できる?
ヤマト運輸が配送や倉庫管理を手がける宅トラ。
信頼度の高さが人気となっています。
そのため、引越しの時に利用したいと考える方も多いでしょう。
しかし、以下のように「大型荷物は預けられる?」「引越しに活用する方法は?」という疑問がありますよね。
まずはこの疑問から見ていきましょう。
ベッドなどの大型荷物は預けられる?
最近はさまざまなタイプの宅配トランクルームが増えていますが、大きく2つのタイプに分けられます。
1つは、洋服や本などの小型荷物を段ボールに入れて預けるタイプ。
もう1つは、家具家電など大型荷物を預けられるタイプです。
引っ越し時に利用する場合は、大型荷物対応が便利ですよね。
宅トラは大型荷物に対応しているのでしょうか。
引っ越し時に活用する方法は?
また、引っ越し時に宅トラを使うなら、うまく活用する方法を知りたいですよね。
間違った使い方をして失敗するのは避けたいところ。
せっかく利用するなら、お得に便利な活用方法を知っておきたいですね。
引越しの時に宅トラを活用したいと思っても、いざ使おうとすると、このような疑問が生まれるでしょう。
次の章ではこのような疑問をクリアにして、宅トラを引越しに活用する方法をご紹介したいと思います。
宅トラを引っ越し時に便利!おすすめ活用方法を解説!
宅トラを引越し時に利用したいと思っても、「大型荷物も預けられる?」「活用方法は?」という疑問があるでしょう。
ここからはこの疑問を解消しながら、3つのおすすめ活用方法を解説したいと思います。
まず1つ目は「ベッドなどの大型荷物の保管に活用する」こと。
宅トラはベッドなどの大型荷物に対応しています。
2つ目は「海外への引っ越し時に利用する」こと。
これにより、賃貸料金の節約が期待できます。
3つ目は「引っ越し後一定期間預けておきたい時に活用する」こと。
引っ越し後に段階的に引き出すことで、引っ越し作業がスムーズになることがあります。
それでは、この3つの活用方法について詳しく解説していきましょう。
ベッドなどの大型荷物の保管に活用する
宅配トランクルームの中には大型荷物に対応していなサービスもたくさんあります。
引っ越しの時にベッドやソファなどの大型荷物を預けたいと思っても、そもそも対応していなければ利用できません。
でもご安心ください。
宅トラは大型荷物の保管に対応しています。
引っ越し時に利用する場合には、小型荷物だけでなく、大型荷物の保管に役立てましょう。
3辺「~450cm」までの大型荷物に対応している
以下のように、大型荷物のプランは、縦横高さの3辺が「250cmまで」~「450cm」まで対応しています。
荷物の3辺合計の長さ | 月額保管料(税込) | 初回引取料(税込) | 倉庫から配送料(税込) |
250cmまで | 2,475円 | 7,535円 | 10,591円 |
300cmまで | 3,960円 | 10,945円 | 14,510円 |
350cmまで | 6,435円 | 16,555円 | 20,629円 |
400cmまで | 9,405円 | 23,375円 | 27,449円 |
450cmまで | 13,530円 | 30,195円 | 34,269円 |
宅トラでは、はじめに預け入れる時に「初回取引料」がかかります。
ご自宅から倉庫までの送料分ということですね。
また利用するエリアによって料金が異なります。
倉庫がある栃木県からの距離によって料金が違いますので、お住まいの地域の料金は宅トラの公式サイトを確認してくださいね。
上表は東京の料金となっています。
ベッドやソファなど大型荷物を預けることができる
このように3辺合計が450cmまで対応しているので、ベッドなどの大型荷物も安心して預けることができるでしょう。
- ベッド
- ソファ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 衣装ダンス
- 電子レンジ
- オーブン
このような荷物を預けられるので、引越しの時に便利ですね。
宅トラはヤマト運輸対応なので、大型荷物でも安心というメリットもあります。
他社の宅配トランクルームの場合、運送業者を選べるケースが少ないです。
そのため、ベッドや冷蔵庫などの大型荷物を運んでもらうのは不安…という方もいるかもしれません。
宅トラはヤマト運輸が委託先倉庫となっているため、必ずヤマト運輸のスタッフが集荷、配達をしてくれます。
大型荷物でも安心して託すことができるでしょう。
大型荷物を預ける場合の利用方法
それでは、宅トラに大型荷物を預ける時には、具体的にどのような流れで利用すれば良いのでしょうか。
ここで大まかな利用方法をお伝えしておきたいと思います。
①WEBから申し込む
宅トラ公式サイトから、大型荷物プンを申し込みます。
「スタートアップキット」が送られてくるので、申込み書類に記入し返送します。
②ヤマト運輸に集荷してもらう
ヤマト運輸に集荷依頼をして、荷物を倉庫まで送ってもらいます。
この時、梱包する必要はありません。
段ボールに入れるタイプの荷物の場合は、自分で梱包準備が必要になります。
しかし、大型荷物の場合はヤマト運輸のスタッフが行いますので安心です。
③預けた荷物をWEBにて確認する
宅トラの倉庫に送られた荷物は写真撮影され、お客様専用サイトから確認できるようになります。
荷物が届いてから2週間ほどで登録されますので、確認しましょう。
大型荷物を預ける場合は、このような3ステップになります。
引っ越し業者も利用する場合は、集荷依頼の日程だけ注意したいですね。
スケジュールが被らないように調整しましょう。
ここまで、引っ越し時にベッドなどの大型荷物の保管に活用する方法をご紹介してきました。
それでは具体的に、どのような引越しの時に活用すれば良いのでしょうか。
次の章では「海外への引っ越し時に活用する」方法をご紹介します。
海外への引越し時に活用する
宅トラは大型荷物を預け入れることができる宅配トランクルームです。
引越しの時にベッドなどの大型家具や、冷蔵庫などの大型家電を預けられるので便利ですね。
それでは、どのような引越しのタイミングで利用するのがお得なのでしょうか。
まずおすすめしたいのは、海外への引越し時に活用する方法です。
海外赴任が決まった場合に困るのが、家具家電などの大型荷物です。
海外の物件は、家具が備え付けられているケースが多いです。
そのため、家具家電を持っていく必要がないことがほとんど。
家具家電などの大型荷物は、海外赴任から戻ってきた時のために、とっておくことになるでしょう。
しかし、荷物を保管するためだけに、今の住居を残しておくのは勿体ないですよね。
そんな時に便利なのが宅トラです。
賃貸物件の場合は解約して、荷物を宅トラに預けましょう。
持ち家の場合も、荷物を宅トラに預けてしまえば、賃貸に出しておくこともできます。
家賃を大幅に節約することができる
冷蔵庫、洗濯機、ベッド、さらにその他の荷物を「レギュラーボックスプラン」に預けた場合の、費用をシミュレーションしてみたいと思います。
一般的なサイズを参考に、冷蔵庫は「~250cm」、洗濯機は「~300cm」、ベッドは「~350cm」として算出しています。
また、下の章でもご説明しますが、宅トラは「最低保管期間6ヶ月」というルールがあります。
6ヶ月保管する場合を想定して算出したいと思います。
こちらは東京で利用した場合の金額です。
利用するプラン | 6ヶ月保管料金(税込) | 初回取引料(税込) | 倉庫からの送料(税込) | 合計(税込) | ||
大型荷物 | 冷蔵庫 | ~250cmまで | 2,475円×6ヶ月 | 7,535円 | 10,591円 | 32,975円 |
洗濯機 | ~300cmまで | 3,960円×6ヶ月 | 10,945円 | 14,510円 | 49,215円 | |
ベッド | ~350cmまで | 6,435×6ヶ月 | 16,555円 | 20,629円 | 75,794円 | |
レギュラーボックスプラン | 6,600円×6ヶ月 | 24,200円 | 24,200円 | 88,000円 | ||
245,984円 |
このように、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、レギュラーボックスで6ヶ月預けた場合の合計は、約25万円になりますね。
もし月10万円の賃貸だった場合は、6ヶ月60万円の家賃がかかります。
宅トラに預けたほうが断然お得ですね。
良い環境で保管しておくことができる
また、ただ荷物を預けておけるだけではありません。
宅トラは、常にカビなどが発生しないような温度、湿度を維持して保管しています。
ヤマト運輸が倉庫管理を行っているため、とても安心できる環境です。
空き家に置いたままだと、高温多湿の状態になり荷物が劣化する恐れがあります。
屋外のトランクルームに預けた場合も同様ですね。
宅トラに預けておけば、空調管理の徹底した環境に置いておけるので、荷物の劣化を防げるでしょう。
海外赴任から戻った時に、きれいな状態のままの荷物を取り出せますね。
このように、宅トラは海外へ引越しする時の荷物預かりに便利です。
ベッドなどの大型荷物を預けるなら、宅トラがおすすめ。
家賃を節約することができて、きれいな状態で荷物を預かってもらえるので一石二鳥と言えますね。
引っ越し後一定期間預けておきたい時に活用する
次にご紹介する方法は、一定期間預けておきたい時に活用する方法です。
これは小型荷物、大型荷物どちらにも言える活用法です。
引っ越しする時に大変なのは、荷造りと荷解きですよね。
荷物が多いと荷造りも荷解きも苦労します。
そこでおすすめしたいのが、すぐに必要ではない荷物を、引っ越し後一定期間宅トラに預けておくという方法です。
そうすることで、「段階的に荷物を引き出せる」というメリットがあります。
引越し後に半年以上使わない物は、宅トラに預けると便利です。
詳しくご説明しますね。
荷造り、荷解きがスムーズになる
引っ越し時に荷物が多いと、荷造りも荷解きも大変ですよね。
不要な荷物を宅トラに預けておけば、荷造りも荷解きもスムーズになるでしょう。
特に荷物が多いと苦労するのが荷解きです。
せっかく新居に引越しても、荷物が家中に溢れていると、片付けるのが億劫になってしまいます。
- シーズンオフの衣類や布団
- シーズンオフの家電
- 普段使わないアウトドア用品
このような物は、引っ越す前に宅トラに預けておきましょう。
そうすれば、新居に不要な物がなくなるので、必要な物だけを落ち着いて片付けることができます。
段階的に荷物を引き出せる
引っ越し前に預けた荷物は、必要に応じて段階的に引き出すことができます。
一気に片付けるのは大変でも、徐々に片付ければスムースに進められるでしょう。
シーズンオフの荷物は、シーズンが来る頃に取り出せば良いですね。
普段使わないアウトドア用品などは、必要な時に取り出しましょう。
また段階的に取り出すことで、断捨離しやすいというメリットもあります。
一定期間預けてみると「やはり不要な物かも」と思えることが多いです。
取り出した荷物を潔く処分できるかもしれません。
断捨離したいけれど上手くいかないという方も、宅トラに預けてみると良いでしょう。
このように引越し前に荷物を預け入れて、一定期間預けてから引き出すという方法がおすすめです。
しかし、一つ注意点があります。
それは、引越し後にすぐに引き出すことはできないということ。
宅トラには「最低保管期間6ヶ月」とルールがあるため、すぐに引き出すことはできません。
次の章でお伝えしたいと思います。
宅トラを引っ越し時に利用する注意点!一時的な保管には向いていない
宅トラを引越し時に利用するのは賢い方法です。
大型荷物に対応しているので、ベッドなどの大型家具や家電も余裕で預けることができます。
上の章でお伝えしたように、
- 海外赴任で一定期間預けたい
- シーズンオフの荷物などを一定期間預けたい
という場合には向いています。
しかし一時的に預けることには向いていません。
引越し前に預け、数日後、引越し後に新居に届けてもらおうという使い方はできません。
その理由は、「最低保管期間6ヶ月」というルールがあるからです。
ほとんどの宅配トランクルームには、最低保管期間を設けています。
2、3ヶ月の場合が目立ちますが、宅トラは「6ヶ月」とやや長めの設定です。
もし6ヶ月以内に取り出した場合でも、6ヶ月分の月額料金がかかることになります。
そのため、一時的に預けておきたいという方には向いていません。
これを知らずに利用してしまうと、無駄に6ヶ月分の保管料が請求されてしまうので注意してくださいね。
宅トラは引越しにも利用できる!ベッドや大型荷物や海外赴任におすすめ
(画像出典:宅トラ)
今回は宅トラは引越しに活用できるか解説してきました。
宅トラは、ベッドなどの大型家具や、冷蔵庫などの大型家電を預けることができます。
そのため、引越しの時に活用することもできるでしょう。
海外赴任に行くときに預ければ、家賃の節約が期待できます。
シーズンオフの荷物などを一定期間預けておいて、段階的に引き出すという方法もおすすめです。
しかし、宅トラには最低でも6ヶ月は利用しなければならないルールがあります。
一時的に預けるということはできませんので、この点だけ注意してくださいね。