トランクルームと言えば、屋外や屋内の店舗型のサービスが主流でしたが、最近は「宅配型」のトランクルームを利用する方が増えています。
自分で倉庫に荷物を運ぶのではなく、配送業者に集荷・配達してもらえる便利なサービスです。
衣類や雑貨などは専用ボックスに入れて集荷してもらうのが特徴となっています。
しかしまだまだ利用者は少ないため、「宅配型のトランクルームってどんなサービスなの?」「宅配トランクルームのボックスプランとは?」など疑問がある方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、宅配型トランクルームの概要をご紹介したいと思います。
宅配型の特徴であるボックスプランについても、わかりやすくお伝えしていきましょう。
宅配型トランクルームに興味があっても、内容がよくわからないと始めるのが億劫ですよね。
詳しい内容を把握すれば、利用するメリットがあるかどうか判断できるでしょう。
宅配型トランクルームってどんなサービス?ボックスプランとは?
店舗型のトランクルームはわかるけれど、宅配型のトランクルームサービスとは何?と思う方は多いでしょう。
店舗型の場合は、自分で倉庫に荷物を持って行き、その場で預け入れるので、シンプルな方法と言えます。
一方宅配型は、利用するプランを選び、専用ボックスを取り寄せ、配送業者に集荷してもらうという流れになるため、やや複雑ですよね。
アイテムごと預けるのではなく、段ボールに入れて預ける「ボックスプラン」があるのですが、このプランがわかりにくい方もいるでしょう。
さらに、どれくらいの費用がかかるのかという問題もあります。
保管料や送料など、最終的にどれくらの費用がかかるのかも知りたいですね。
宅配型トランクルームのボックスプランの概要を解説!知っておきたい6つのポイント
ここからは「宅配型トランクルームとは何?」「ボックスプランってどんな内容?」という方に向けて宅配トランクルームの概要をご説明していきたいと思います。
宅配型トランクルームについて理解するためには、以下6つのポイントに分けて考えるとわかりやすいでしょう。
- 宅配型と店舗型のトランクルームの違い
- ボックスプランとスペースプランの違い
- ボックスプランの利用方法
- ボックスプランに預ける物
- ボックスプランの費用
- 保管環境
1つずつ詳しくご説明していきますね。
①宅配型と店舗型のトランクルームの違い
まずはトランクルームの宅配型と店舗型の違いからハッキリさせておきましょう。
トランクルームとは荷物を預けられるスペースのことです。
屋外コンテナや保管倉庫、ビルの1フロアがトランクルームになっているなど、「屋外」「屋内」さまざまなタイプがあります。
室内倉庫と屋外倉庫の違いについては、ここでお話すると長くなってしまいますので、こちらの記事「宅配トランクルームの保管方法を解説!屋内・屋外倉庫について」で詳しく解説したいと思います。
ぜひ合わせてご覧ください。
このようなトランクルームは利用方法の違いから大きく2つに分けることができます。
それは、店舗型と宅配型です。
店舗型は利用者が直接トランクルームに荷物を持って行き、預けるタイプです。
預けている荷物が必要になった場合は、自分で荷物を引き出します。
宅配型は配送業者が荷物の出し入れをしてくれるタイプです。
申請をすると自宅に集荷に来てくれて、利用者のかわりに倉庫まで荷物を届けてくれます。
預けている荷物が必要になった場合も同様に、申請をすると配送業者は荷物を自宅まで届けてくれるのです。
近くに店舗型のレンタルルームがない方、荷物の持ち運びが難しい方でも気軽に利用できる利便性の高いサービスと言えますね。
②ボックスプランとスペースプランの違い
宅配型と店舗型の違いについて確認したところで、次はボックスプランとスペースプランの違いについて考えていきましょう。
店舗型のトランクルームの場合は、収納スペースを借りて、そのスペースにおさまる荷物を預けておくことになります。
宅配型の場合も「スペースプラン」などと呼ばれるスペースを借りるプランがあります。
家具家電などの大型荷物を預けたい場合には「スペースプラン」を利用することになるでしょう。
しかし宅配型の場合は、「ボックスプラン」と呼ばれるプランもあるのが特徴です。
専用段ボール、もしくは手持ちの段ボールに預けたい荷物を入れて、その段ボールを集荷してもらい、保管してもらうというものです。
箱はいくつかのサイズに分かれていて、ミニサイズ月額300円、ラージサイズ月額600円などと月額料金が設定されています。
スペースプランの月額料金は1スペース数千円~1万円近くかかることが一般的ですが、ボックスプランは1箱数百円が相場です。
衣服や書籍など小型サイズの荷物を預けたい時は、ボックスプランがとても便利ですね。
③ボックスプランの利用方法
次に宅配型のボックスプランの利用方法をご説明したいと思います。
自分で持ち運ぶ店舗型のトランクルームと違い、宅配型は利用方法がちょっとわかりにくいですよね。
箱に詰める必要があるボックスプランはさらにわかりにくいでしょう。
ところが、意外と使い方はシンプルです。
多くの方に気軽に利用してもらうために、ほとんどの宅配トランクルームではできるだけシンプルでわかりやすいシステムにしているからです。
「申し込み」→「詰める」→「集荷」→「保管」→「取り出し」の5ステップで考えるとわかりやすいでしょう。
ステップ1:申し込み
宅配型トランクルームの特徴は、手続きがスマホで完結する使いやすさです。
申し込みも店舗へ行ったり電話をする必要なくスマホやPCでOK。
宅配トランクルームの公式サイトから、利用プランを選んで申し込みをしましょう。
ステップ2:詰める
申し込みをすると、荷物を入れる専用段ボールが送られてきます。
その中に預ける物を詰めましょう。
申込書や送り状がついていることが多いので、スムーズに準備できるでしょう。
ステップ3:集荷してもらう
荷物が準備できたら配送業者に集荷してもらいます。
WEB上から集荷依頼するケース、直接配送業者に集荷依頼をするケースがありますので、指示に従って進めてくださいね。
これで、あなたがする手続きは終了です。
ステップ4:保管
倉庫に届いた荷物は、宅配トランクルームのスタッフによって管理されます。
ボックスプランの保管方法は大きく2つに分かれます。
1つは段ボールごと管理するタイプです。
もう1つはアイテムごと管理するタイプです。
後者のプランを選択した場合は、倉庫についた段ボールは開封され、1点ずつ写真撮影されます。
そのデータはリスト化され、マイページや専用アプリからチェックできるようになります。
ステップ5:取り出し
預けている物が必要になった場合は、WEB上で取り出し依頼をします。
段ボールごと保管するプランの場合は、取り出したいアイテムが1点であっても、段ボールごと取り出すことになります。
アイテムごと管理するプランの場合は、取り出したいアイテムだけピンポイントで取り出すことが可能です。
取り出し依頼後、配送業者によって自宅に届けられます。
複雑そうに見える宅配型トランクルームのボックスプランですが、このような5ステップに分けて考えるとちょっとわかりやすくなりますよね。
ポイントはマイページや専用アプリなどで手続きが完結するところです。
集荷依頼や取り出し依頼など、スマホを見ながら視覚的に手続きを進められるので、「複雑すぎてわからない…」という心配はないでしょう。
④ボックスプランに預ける物
次に預ける物についてご説明しましょう。
宅配型トランクルームのボックスプランは段ボールに詰めて預けるということはわかっていても、「みんな箱の中に何を入れているんだろう」と思いますよね。
預ける物をイメージするために、預けられる物と預けられない物をご覧ください。
預けられる物 | 預けられる物 預けられない物 |
・衣類 ・本・雑誌 ・音楽・映像メディア ・アルバム・写真 ・育児用品 ・子供の着なくなった衣類 ・季節アイテム ・健康グッズ ・コレクション |
・生き物 ・植物 ・食べ物 ・貴重品 ・危険物 ・可燃物 |
こちらは、一般的な預けられる物、預けられない物になりますので、目安として見てくださいね。
宅配トランクルームの公式サイトには「預けられない物」の一覧が記載されていますので、実際に利用する際には必ず確認しましょう。
宅配型トランクルームのボックスプランでは、預けられない物のルールだけしっかり従えば、あとは自由に入れてOKです。
上表の預けられる物の他にも、捨てるに捨てられない子供のおもちゃやぬいぐるみ、使っていないインテリア雑貨等さまざまなものが預けられます。
こちらの記事「宅配トランクルームには何入れる?預ける物一覧」では、宅配型トランクルームに預けられる物をさらに深掘りしておりますので、ぜひご覧ください。
⑤ボックスプランの費用
次にご説明するのは気になる費用についてです。
宅配型トランクルームのボックスプランを利用する時には、「初期費用」「月額保管料金」「預け入れ・取り出し料金」「オプション料金」がかかります。
利用するサービスを選ぶ時には、この4つの費用をトータル的に見ることが大事です。
例えば月額保管料が格安でも、取り出し料金が相場より高い場合もありますので注意ください。
それぞれの費用についてご説明しますね。
初期費用
店舗型のトランクルームを利用する場合は初期費用が嵩むケースが少なくありません。
しかし、宅配型の場合は基本的に初期費用は無料になります。
はじめに専用段ボールが送られてくるのですが、この費用も無料であることがほとんどです。
しかし一部のサービスでは、5,000円前後の初期費用がかかったり、段ボールが有料になるケースもありますので注意が必要です。
初期費用はかかって当り前ではなく、基本的に無料と覚えておいてくださいね。
月額保管料金
宅配型トランクルームにかかる費用のメインになるのが、月額保管料金です。
日割り計算になるサービスはほとんどなく、月単位の料金が設定されています。
0.5畳、1畳など、スペース単位で利用する「スペースプラン」は数千円になりますが、段ボール保管の「ボックスプラン」の月額料金は数百円になります。
人気の宅配型トランクルームサービスを10社以上リサーチしたところ、基本のボックスプランの月額料金は約300円でした。
預け入れ・取り出し料金
次に考えていただきたいのが、預け入れ、取り出しの料金です。
宅配型のメリットは店舗型とは違い、倉庫に荷物を運ぶ必要がないことです。
しかし便利な反面、送料はかかることは避けられません。
はじめに倉庫に預け入れる時の送料と、取り出す時の送料を確認しましょう。
ほとんどの宅配トランクルームでは、預け入れの送料は無料になっています。
しかし、荷物が必要になって取り出す時の送料は自己負担になるケースがほとんどです。
ボックスプランの場合は、箱ごと取り出す場合は1,000円前後の費用が一般的になります。
アイテム単位で取り出す場合でも、800~1,000円ほどになることが多いですね。
頻繁に取り出す予定のある方は、取り出し料金の安いサービスを選ぶと良いでしょう。
オプション料金
最後にお伝えする費用はオプション料金についてです。
店舗型のトランクルームはただ預けるだけですが、宅配型の場合は保管する以外にもサービスを受けることができます。
以下のようなオプションがついていることがあります。
- 洋服や布団のクリーニング
- 靴の修理
- 書籍の溶解処分
- ヤフオク出品
このように、ただ預けるだけでなく、お手入れしたり、処分したり、売ったりすることができるのです。
色々な使い方ができるので便利ですね。
このオプションが目的で宅配型を利用している方も多いです。
オプションは単品で設定されている場合もあれば、「保管+クリーニング」のようにセット料金になっていることもあります。
利用したいオプションがある場合は、オプション料金も比較して、どの宅配トランクルームがお得か考えたいですね。
このように、宅配型トランクルームのボックスプランにかかる費用はちょっと複雑です。
各社の公式サイトには「料金シミュレーション」が用意されていることが多いので試してしてみましょう。
あなたが預けたい荷物や利用するボックスプランから、具体的にいくらかかるかチェックできるので便利ですよ。
費用の相場に関する詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事「宅配トランクルームの料金?初期費用や月額料金とは」もご覧ください。
⑥保管環境
次にご紹介するポイントは保管環境に関することです。
屋外のトランクルームは空調がないので高温多湿の環境になる恐れがあります。
デリケートな服や布団など、湿気により劣化するような物の保管には向いていません。
一方宅配型のトランクルームは倉庫やビルのフロアなどの屋内で保管するため、空調がついている設備がほとんどです。
24時間、カビなどが発生しないような湿度、温度を保つように設定されているので、預けている物が湿気の影響を受けることがないでしょう。
また、セキュリティ対策も徹底しているという利点もあります。
宅配型のトランクルームは利用者が出入りすることがないため、安全性が高いです。
より安全性を強化するために倉庫の所在地を公表していないケースも多いです。
こちらの記事「宅配トランクルーム保管方法は?室内倉庫について解説」では、室内倉庫について深掘りしておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
また、保管環境の信頼度の高さを知るためには、どんな業者が運営しているか確認することも大事です。
実績ある倉庫企業が運営している場合は、長年のノウハウを生かして高品質な保管環境を整えているので安心ですね。
こちらの記事「宅配型のトランクルームを運営する業者について」ではさまざまな業者が運営する宅配トランクルームをご紹介していますので、ご参考ください。
ここまで、宅配型トランクルームのボックスプランを理解するために「宅配型を店舗型の違い」「ボックスプランとスペースプランの違い」「利用方法」「預ける物」「費用」「保管環境」についてお伝えしてきました。
宅配型のトランクルームのボックスプランとはどんなサービスなのか把握できたのではないでしょうか。
このような情報がわかると「利用してみようかな」という気持ちになりますよね。
しかし、宅配トランクルームのボックスプランを利用する際には、注意点もあります。
次の章でご説明しましょう。
宅配型トランクルームのボックスプランの注意点!すぐに取り出すことができない
最後にここまでの概要とは別に注意点をお伝えしたいと思います。
それは、「すぐに取り出せないことがある」ということです。
宅配型のメリットは、預けている荷物を引き出したい時に、配送業者が自宅まで届けてくれることです。
しかし、急いで取り出したくてもすぐに取り出すことはできません。
早くて数日、遅い場合は2週間程度かかってしまうことがあります。
店舗型のトランクルームなら自分で取り出すことができますが、店舗型は自分では取り出せないため、急ぎの時には困りますね。
時間に余裕を持って取り出すことを心掛けましょう。
スピード対応のサービスを選ぼう
宅配トランクルームは基本的に取り出しに時間がかかりますが、スピード対応に力を入れ得ているサービスもあります。
このような宅配トランクルームを選ぶのも賢い方法と言えるでしょう。
ここで対応の早い宅配トランクルームを1社ご紹介しましょう。
「サマリーポケット」は比較的スピード対応なのでおすすすめです。
(画像出典:サマリーポケット)
サービス名 | サマリーポケット |
対応エリア | 全国 |
最低利用期間 | 2ヵ月 |
初期費用(税込) | 無料 |
月額料金(税込) | 1箱275円~ |
預け入れ料金(税込) | 無料 |
取り出し料金(税込) | 880円~ |
最大保証額 | 1箱1万円 ※1箱55円で「あんしんサポート」で最大50万円 |
支払い方法 | クレジットカード、PayPal |
サマリーポケットは、つるの剛士さんがイメージキャラクターをつとめる知名度の高い宅配型のトランクサービスです。
老舗倉庫である「寺田倉庫」が運営しているため、保管環境が優れているという利点もあります。
そんなサマリーポケットの特徴の1つは迅速な対応です。
WEBにて午前11時までに取り出し申請をすると、発送指示は即日になります。
最短翌日には荷物が届くことになりますね。
日曜日・祝日は翌営業日以降の対応になりますし、混雑時は遅れることもあります。
しかし、他社よりもスピード対応に力を入れているので期待が持てますね。
「宅配型は引き出しに時間がかかるのが引っかかる…」という方は、サマリーポケットを検討してみましょう。
サマリーポケットのもっと詳しい内容をチェックしたい方は「サマリーポケットの口コミ評判やレビューを検証」が参考になるかと思いますのでご覧ください。
宅配型トランクルームのボックスプランは便利なサービス
今回は宅配型トランクルームのボックスプランとはどんなサービスなのか解説してきました。
ざっくり言うと、段ボールに荷物を詰めて預けられるサービスです。
「宅配型と店舗型の違い」「スペースプランとボックスプランの違い」「利用方法」「預ける物」「費用」「保管方法」について理解すると、もっと具体的にどんなサービスなのかわかるでしょう。
自宅にいながら利用できる便利なサービスであることは間違いありません。
しかし、店舗型とは違いすぐに荷物を取り出せないことだけはご注意ください。
時間に余裕を持って引き出すようにするか、今回ご紹介した「サマリーポケット」のようなスピード対応のサービスを選ぶと良いでしょう。
内容をよく理解し、納得した上で利用したいですね。